CFDのデメリットについて
ここまでは、CFDの持つメリットについていくつか紹介しましたが、他の金融商品同様、CFDにもデメリットは存在します。このページでは、CFDのデメリットについて触れたいと思います。
銘柄が多すぎる
取引できる銘柄が多いというのはCFDのメリットでもあるのですが、デメリットでもあります。というのも、株式投資をやらない方達の理由の一つに、『銘柄が多すぎてどれを買っていいのか分からない』というのがあるからです。また、FXが広く浸透した理由の一つとして『売買の検討をする通貨ペアが少なく、株式投資のような煩雑さが無い』という点が上げられます。
つまり、あまりにも銘柄が多いというのは、必ずしもメリットであるとは言えないのです。特に、CFDは国内外の個別株だけで数千銘柄を取扱う業者が多いため、投資の経験が浅い方にとってはこの銘柄の多さは抵抗感を感じるようです。
そんな方は国内外の株式CFDよりも、まずは株式指数CFDからはじめることをおすすめします。株価指数や株価指数先物なら国内外あわせてもFXと同じように数十銘柄しかなく、投資先を絞り込むことも容易です。なかでも情報が比較的入手しやすいNYダウは、CFD初心者におすすめです。
リスク管理が甘いと痛い目に
証拠金取引であるCFDは、レバレッジを活用した取引が可能です。これは、僅かな資金であっても取引を始められるというメリットを持ち、高レバレッジを活用することで口座内の証拠金が短期間で倍増することも珍しくありません。このため、中にはギャンブルに近い感覚でCFD取引をする方もいます。 しかし、短期間で大きな利益を上げられるということは、短期間で多額の財産を失う恐れもあるということでもあります。 つまり、レバレッジは投資家にとってメリットになる一方、使い方を誤ればデメリットにもなりうるのです。上手に使うためには、新規注文と同時に損切りの設定も忘れずに入れることです。リスク管理を徹底できない方は、CFDは不向きな投資商品であると言っても過言じゃありません。
海外マーケットの情報量が乏しい
世界中のあらゆるものが投資対象となっているCFDは、グローバル企業の個別株や海外の株価指数、商品(コモディティ)などを手ごろな資金で取引できるメリットがあるものの、入手できる情報に限りがあるというのはデメリットです。英語が分かる方なら海外の知人を通したり、インターネットや海外メディア番組を通して向こうの情報をある程度は入手できるでしょうが、これが出来ない方にとっては僅かな情報とテクニカル的なシグナルを主な頼りとして取引せざるを得ません。
このため、テクニカル分析が活用できない方には多少の困難を要するかもしれません。
取扱い業者によって商品名が異なる
CFDは相対取引であり、特に株価指数と連動する株価指数CFDの商品名が取扱い業者によって異なり、複数口座を開設した場合、少々煩わしいのが難点。海外株に至っては当然のごとく企業名は日本語ではありません。他の投資同様、CFDも資産は1社よりも2社以上に分散させて取引するのが理想的ですが、海外の個別株や株価指数CFDを主な取引対象とするなら、口座開設とともに銘柄名と連動する指数との関係をチェックするようにしましょう。
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